金田久美子のクラブセッティング公開!最新ギアと特徴を徹底解説

金田久美子選手は、国内女子ツアーで数々の栄冠を手にした実力者です。
クラブセッティングの工夫が、近年の復活と好調をもたらしたとも言われています。
本記事では、金田選手が実際に使用する最新ギアの内容やセッティングのこだわりポイントを徹底解説します。
さらに、プレーに与える効果や初心者が参考にしたいポイントなども紹介していきます。
クラブセッティングに悩むゴルファーにも参考になる内容です。

金田久美子のクラブセッティングを公開!使用ギアと特徴

金田久美子選手はクラブ契約をしていないフリー契約選手で、複数ブランドのクラブを自由に選択できます。この自由度が自身に合ったセッティングを組む上で大きなメリットとなっています。国内女子ツアーではキャロウェイやヤマハ、テーラーメイドなど様々なブランドの高性能クラブを使用し、常に最適なギアを更新しています。

クラブ契約フリーのメリット

クラブ契約がフリーなのは、特定メーカーに縛られずクラブ選びができるという点で利点です。金田選手の場合、自身のスイングや戦略に応じて最も適したクラブを選ぶことができます。たとえばドライバーやアイアンはキャロウェイやテーラーメイド、フェアウェイウッドはヤマハやタイトリストなど、状況に応じてブランドやモデルを使い分けているのが特徴です。

最新の使用クラブ一覧

  • ドライバー:キャロウェイ Rogue ST トリプルダイヤモンド (ロフト8.5度)
  • フェアウェイウッド:ヤマハ RMX VD 3W (15度)、キャロウェイ Rogue ST MAX 5W(18度)
  • ユーティリティ(ハイブリッド):ピン G430 4番 (22度)
  • アイアン:テーラーメイド Stealth Gloire 6番~PW(7番からPW)
  • ウェッジ:フォーティーン RM-4 46度(その他52度、58度も併用)
  • パター:オデッセイ ホワイトホットOG 2-BALL ブレード
  • ボール:ブリヂストン TOUR B XS

セッティングの特徴とポイント

金田選手のセットは、飛距離よりも正確性と安定性を重視した構成です。特にドライバーは高初速ながら曲がりにくい「トリプルダイヤモンド」を使用しており、高弾道で安定した飛びを生み出します。フェアウェイウッド3番はヤマハ製のRMX VD(15°)で、中長距離でしっかり飛ばせる選択です。また、ユーティリティの22度は中距離ショットの精度向上に貢献します。

このように、これらクラブにはそれぞれ用途と特徴があります。キャロウェイドライバーは初速重視、ヤマハの3Wは直進性重視、テーラーメイドアイアンは捕まりやすさ重視です。プロ向けの高スペックモデルを使用していますが、一般ゴルファーでも入手しやすい類似モデル(たとえばドライバーならRogue ST MAXなど)で代用し、近い効果を期待することができます。

クラブセッティングとは?基本と金田選手のこだわり

クラブセッティングとは、使用するクラブの種類・番手・シャフトスペック・ロフト角・バランスなどを総合的に決めることです。正しいセッティングはショットの再現性を高め、安定したゴルフを実現します。金田選手はその点を重視しており、自身のスイング特性や飛距離に合ったクラブ選びを心がけています。

クラブセッティングの重要性

ゴルフではクラブごとに飛距離や球の高さ、曲がりやすさが異なります。セッティング次第でスイングの再現性が大きく変わり、ミスの原因にもつながりかねません。金田選手も自身のスイングに合うロフトや硬さを追求し、安定してフェアウェイを捉えられるよう調整しています。

金田選手が重視するポイント

金田選手は自身のプレースタイルに合わせて、以下のような点を重視しています。まずアイアンセットは7番から構成し、4番~6番の長い番手はユーティリティで補完する設計にしています。これにより、ミート率を維持しながらも必要な飛距離を確保しています。またウェッジはピッチングウェッジ(PW)を持ち替えできるよう調整し、グリーン周りでの繊細なコントロールに役立てています。シャフトの硬さやクラブの長さも、自らのスイングフィーリングに合うよう選択しています。

個人のスイングに合わせた調整

金田選手は自分の体格やスイングリズムに合った調整も行っています。たとえば、ロフト角やライ角の微調整によって、球筋のばらつきを抑えたり、高さを調整しています。シャフトはアベレージよりややしっかりめのS(硬さ)を多用し、コントロール性能と飛距離の両立を図っています。こうした細かな調整が、プロとしての正確性につながっています。

金田久美子のクラブ変遷:契約とセッティングの変化

金田久美子選手はプロ転向当初から現在に至るまで、使用クラブを試行錯誤しながら変化させてきました。もともとナイキ(旧サスクワッチ)と組み、スピード系ボールを使用していましたが、現在はフリーでキャロウェイやヤマハ、テーラーメイドの最新モデルを使っています。各時期の代表的なセッティングを以下で振り返ります。

2011年 初優勝時のクラブ

プロ初優勝となった2011年フジサンケイレディスクラシックでは、当時ナイキの「サスクワッチ マッハスピード」シリーズを使用しました。ドライバーはロフト9.5度で、アイアンは5番からピッチングウェッジまでを揃えていました。ウェッジは50度、54度、58度、ボールはナイキONEヴェイパースピードで、飛距離性能重視のセッティングでした。現在では入手しにくい機種ですが、当時はツアーでも珍しい装備で注目を集めました。

2022年 三菱電機レディス優勝時のクラブ

11年ぶりの優勝となった2022年には、クラブ契約フリーの状態で最新モデルを駆使しました。この時の最終ラウンドでは、キャロウェイのRogue STトリプルダイヤモンド(ロフト10.5度)をドライバーに、ヤマハRMXの3番ウッド(15度)とキャロウェイRogue ST MAXの5番(18度)と7番(21度)を使用。4番、5番のユーティリティにはスリクソン ZXを装着し、アイアンはテーラーメイドStealth Gloireの7番~PWで構成しました。ウェッジはフォーティーンRM-4の46度、52度、58度で、パターはオデッセイのホワイトホットOG 2ボールを選択。ボールはブリヂストンのツアーB XSを使用し、高いスピン性能でアプローチの精度を支えました。

最新セッティングの特徴

直近の2024年シーズンでも基本的には2022年と同様のブランド構成ですが、微調整が加えられています。ドライバーのロフトは8.5度へとやや下がり、さらなる飛距離と打ち出し角を追求しています。フェアウェイウッドの5番はタイトリストのTSR2(18度)を採用し、飛距離性能と直進性を両立。ユーティリティは引き続きピンG430の4番(22度)で、ロングアイアンの穴を埋めています。アイアンセットは同じくテーラーメイドStealth Gloireの7番~PWで、必要最小限の番手構成とし、ウェッジは14のRM-4で46度を使用する構成です。これにより最新の技術をフル活用しつつ、金田選手の持ち味であるフェアウェイキープ力を高めています。

項目 2011年(初優勝) 2022年(三菱レディス優勝) 2024年(最新)
ドライバー ナイキ サスクワッチ Mach Speed (9.5°) キャロウェイ Rogue ST トリプルダイヤモンド (10.5°) キャロウェイ Rogue ST トリプルダイヤモンド (8.5°)
フェアウェイウッド サスクワッチ Mach Speed FW (15°, 19°, 21°) ヤマハ RMX VD 3W (15°)、キャロウェイ Rogue ST MAX 5W (18°)、7W (21°) ヤマハ RMX VD 3W (15°)、タイトリスト TSR2 5W (18°)
ユーティリティ ダンロップ スリクソン ZX #4 (22°)、#5 (25°) ピン G430 #4 (22°)
アイアン サスクワッチ Mach Speed フォージド 5番~PW テーラーメイド Stealth Gloire 7番~PW テーラーメイド Stealth Gloire 7番~PW
ウェッジ ナイキ VR PRO フォージド 50°, 54°, 58° フォーティーン RM-4 46°, 52°, 58° フォーティーン RM-4 46° (他52°, 58°)
パター オデッセイ ホワイトホットOG 2ボール ブレード オデッセイ ホワイトホットOG 2ボール ブレード
ボール ナイキ ONEヴェイパースピード ブリヂストン TOUR B XS ブリヂストン TOUR B XS

ドライバー・フェアウェイウッド・ユーティリティのセッティング

金田選手のドライバーはキャロウェイRogue STシリーズで、現行モデルのトリプルダイヤモンドを使用しています。ロフトは8.5度と低めですが、高弾道設計によりキャリーをしっかり稼ぎつつ風にも強い弾道を作ります。シャフトはグラファイトデザインのTour ADを用いていて、しっかり目の硬さ(Sシャフト)で操作性と飛距離のバランスを取っています。

ドライバーのセッティング

ドライバーの重要な要素はロフトとシャフト選びです。金田選手は複合ホーゼルの調整機能も活かしており、弾道をコントロールしやすい角度にセッティングしています。プロ用モデルのトリプルダイヤモンドは広い可変域をもち、弾道の高さや方向性を微調整可能。また一般的なRogue ST MAXシリーズも類似スペックなので、プロと同等の効果を狙いたいアマチュアにもおすすめです。

フェアウェイウッドの選択

フェアウェイウッドはヤマハの3番(15°)とキャロウェイの5番(18°)を使用。3番ウッドは飛距離重視でロングホールの第2打、5番ウッドは残り距離に応じて選択します。特にヤマハRMXの3番は低スピンで強い球が出るため、風に強い飛びを実現します。キャロウェイの5番は曲がりにくい設計で扱いやすく、7番ウッドを持たない分、この2本でほとんどのフェアウェイショットをカバーしています。

ユーティリティの活用シーン

ユーティリティはピンのG430 4番(ロフト22°)を使用しています。これは5番アイアンと6番アイアンの中間に近い距離を補うクラブです。ラフやフェアウェイからの安定したショットに重宝し、飛距離が必要なパー5や長いパー4で効果を発揮します。金田選手は長いアイアンが苦手というわけではありませんが、ミスのリスクを減らすために22度ユーティリティで確実にボールを運ぶ戦略を採っています。

アイアン・ウェッジのセッティング

金田選手のアイアンセットは、7番からピッチングウェッジ(#6~PW)で構成されています。テーラーメイドStealth Gloireの7番アイアンから連番で揃えており、このうち6番は持っていません。長い番手は前述のユーティリティで補うため、あえてアイアンセットの番手を減らし、ヘッドの小ささで正確性を高める戦略です。ロフトは標準的ですが、ビッグキャリーを出しやすい設計で、グリーンを狙うショットの再現性を高めています。

アイアンのセッティング

アイアンでは特に7番、8番をキーとし、それ以上長い番手をユーティリティで代替します。このセッティングにより7番~PWの範囲でフルショットに集中でき、安定した距離感と正確性を実現しています。シャフトは振り抜きやすさを重視したGraphite DesignのTour ADを使用し、スイング中に打点ブレを抑える構成です。金田選手はインパクトでフェースをスクエアに戻す技術が高く、これらのアイアンで狙った距離をしっかりコントロールしています。

ウェッジのロフト設定と構成

ウェッジは基本的にフォーティーンのRM-4を使用し、46度、52度、58度の3本構成です。50度は持たず、46度と52度の間をユーティリティやPWのロフト調整でカバーしています。58度はバンカーショットや高い打ち出しが必要なアプローチに使用。このセッティングでグリーン周りを効率よく攻め、距離の細かい調整ができます。金田選手はウェッジでもヘッドをしっかり返すタイプなので、このロフト配分で中途半端なショットを減らしています。

ショートゲームでの活用

金田選手はショートゲームでもセッティングの効果を最大限に生かします。特にアプローチやバンカーでは自信のあるウェッジを多用し、ピンそばに寄せてパットにつなげるスタイルです。セッティングが適切であるため、芝の上からでもフェースが安定し、ドット(フェースに付いた目印)に集める繊細な距離感を発揮します。安定感があるのでパッティングに入る前にリードが奪えるのも強みです。

パター・ボールの選択と役割

金田選手はパターとボールにもこだわりを持っています。パターはオデッセイのホワイトホットOG 2ボールブレードを使用し、慣性モーメントの大きさと優れた打感でライン読みとタッチの両立を図っています。ボールはブリヂストンのツアーB XSで、こちらはコントロール性能の高さが特長です。軟らかめの打感ながらスピン性能が高く、高さや曲線をコントロールしやすい構成になっています。

パターの選び方

パターでは振り子式のブレードタイプを選択しています。金田選手のストロークはフェースコントロールを重視するため、ミスヒットに対しても曲がりが少ないブレードヘッドを愛用。オデッセイの2ボールシリーズはターゲットに構えやすいのも利点です。また、打感もソフトでパット時のテンポを整えやすく、ラインに乗せる感覚を維持できます。

使用ボールの特徴

使用ボールの「Tour B XS」はツアースピン最適化モデルであり、グリーン周りでのピタッと止まるスピン性能が魅力です。金田選手は的確な距離感を要求されるボール選びをしており、このボールはショートゲームで特に効果を発揮します。硬度は若干柔らかめなので打感がダイレクトに伝わり、微妙なタッチの調整にも適しています。

ショートゲームへの影響

パターとボールの選択はショートゲームに直結します。オデッセイパターの安定性とツアーBボールのスピン性能は、グリーン上でのラインと速度コントロールを向上させます。金田選手はショートパットの成功率にもこだわり、そのためにも使用ギアの微調整を怠りません。これにより長いパットでもリズムが崩れず、さらにアプローチ後の2パット以内でまとめる確率を高めています。

クラブセッティングがもたらす効果とポイント

金田選手のクラブセッティングは、スイングの安定性と飛距離の再現性を両立することを目的としています。適切なクラブ選択により、ドライバーの飛距離ロスを抑えつつアイアンではしっかりスピンを利かせて狙えるため、全体的にスコアを乱さない設計です。さらに、アマチュアにも参考になるポイントがあります。

スイングへの適合性

各クラブは金田選手のスイングテンポや力の入れ具合に合わせて調整されています。たとえば、アイアンヘッドは捕まりやすい設計でフェースセンターに当たりやすく、インパクトのバラつきを減らしています。シャフトも少し硬めを選んでいるため、スイング中に軌道がぶれにくく、一定のリリースポイントを確保できます。この適合性がミスを減らす大きな要素となっています。

安定性・飛距離への効果

セッティングしたクラブにより、安定性と飛距離の両方で効果を発揮しています。プロ向けクラブの高性能ドライバーと3番ウッドは飛距離を最大化しつつ、曲がり幅を抑えるためキャリーを伸ばせます。アイアンやウェッジは比較的ロフトを立てにしてあり、ショット時にスピン量を出しやすくし、距離感のずれを減少させます。結果として、金田選手はラウンドを通じて平均以上の飛距離を維持しながら、ブレが少ないショットを打ち続けることができます。

初心者でも参考になるポイント

金田選手のセッティングから初心者が学べる要点としては、「無理せずミートするクラブを選ぶ」ことです。たとえば長いアイアンが苦手な場合は無理に中途半端な番手を入れず、ユーティリティやフェアウェイウッドで代替するという考え方は、多くのアマチュアにも役立ちます。また、ドライバーのロフトやシャフト硬さは自分に合ったものを試し、ヘッドスピードに合わない地クラブよりも、定位したモデルを選ぶことが大切です。金田選手のようにセッティングにこだわることで、安定感のあるスイングが自然と身についてくるはずです。

まとめ

金田久美子選手のクラブセッティングは、自由度の高いフリー契約を活かして常に最新モデルを検証し、自分に合った一本一本を選んでいます。この結果、近年の復活優勝につながる安定感と飛距離を両立するセッティングとなっています。ドライバーからウェッジ、パター・ボールに至るまで、各クラブが金田選手のショットスタイルを最大限サポートするよう構成されているのが特徴です。アマチュアゴルファーも金田選手のセッティング理念に学び、自分のスイングに合ったクラブ選びや調整を行えば、ゴルフの上達につながるヒントを得られるでしょう。

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