LIVゴルフは2022年に創設されて以来、選手に巨額の賞金を提供することで注目を集めています。2025年シーズンの賞金ランキングでは優勝賞金やシーズンチャンピオンボーナスを含め、上位選手たちが驚異的な獲得額を記録しました。本記事では、最新のLIVゴルフ 賞金ランキングや上位選手の獲得賞金額、ランキングの仕組み、過去シーズンとの比較などをわかりやすく解説します。
目次
最新LIVゴルフ 賞金ランキング2025年の動向
2025年度のLIVゴルフシーズンは13大会で構成され、各大会で総額2500万ドル(約34億円)の賞金が用意されました。大会ごとに個人戦とチーム戦の賞金が分配され、シーズン最後の「Individual Championship(個人選手権)」ではさらに高額のボーナスが授与されます。シーズンを通じて安定した成績を残した選手が高額な賞金を獲得し、ランキングに大きく影響しました。
2025年シーズン終了時点での賞金ランキングでは、ジョン・ラーム選手(アメリカ)が総額約3,160万ドル(約35億円)で首位に立ちました。一方、ホアキン・ニーマン選手(チリ)は約3,020万ドル(約33億円)で2位に入りました。いずれも高額のシーズンボーナスを含めた金額であり、3位のブライソン・デシャンボー選手(アメリカ)は約1,430万ドル(約15.5億円)となっています。
2025年シーズンの概要
2025年のLIVゴルフは、前シーズンに引き続き大会規模の大きさが話題となりました。各大会は54ホールでのストロークプレー方式で行われ、カットなしですべての参加選手が賞金を獲得します。個人戦の総額は1大会あたり約20億円(2000万ドル)で、これにチーム戦の賞金約5億円(500万ドル)が加わります。各大会のチーム競技では上位3チームに賞金が配分され、優勝チームの選手一人当たり約1億3500万円(約80万ドル)などが支払われました。
シーズン最終戦となるIndividual Championship (個人選手権)では、特別に高額なボーナスが設定されました。優勝者には約18億円(1800万ドル)が与えられ、2位に約8億円(800万ドル)、3位に約4億円(400万ドル)が割り当てられました。この最終戦の結果が賞金ランキングに大きく影響し、上位選手の獲得賞金を押し上げました。
上位選手の獲得賞金(表で比較)
2025年シーズンにおける上位5選手の獲得賞金額を以下の表にまとめました。ただし、大会報酬およびシーズンボーナスを含む賞金総額のため、通常の一度きりの賞金額とは異なります。
順位 | 選手名 | 獲得賞金(ドル) |
---|---|---|
1 | ジョン・ラーム(アメリカ) | $31.6M |
2 | ホアキン・ニーマン(チリ) | $30.2M |
3 | ブライソン・デシャンボー(アメリカ) | $14.3M |
4 | ディーン・バーメスター(南アフリカ) | 約$10M |
5 | セバスチャン・ムニョス(コロンビア) | 約$10M |
※上記表の賞金額は米ドル表記です。日本円換算(1ドル約110円)では上位2人が約34~35億円規模の獲得になっています。
Individual Championshipボーナスの影響
最終戦となるIndividual Championshipは優勝賞金が極めて高額なため、賞金ランキングに大きく影響しました。この大会でジョン・ラーム選手が優勝し、1800万ドル(約19.8億円)のボーナスを獲得したことが、ランキング首位を決定づけました。一方、ホアキン・ニーマン選手は2位となり800万ドル(約8.8億円)のボーナスを得ており、これも彼の賞金総額を大きく押し上げました。
このように、LIVゴルフの賞金ランキングではシーズン終盤の個人選手権が大きなウェイトを占めます。その結果、通常の大会で多く勝利を重ねた選手が必ずしも年間チャンピオンになるとは限らず、終盤戦の成績がシーズン最終順位を左右しました。
2024年のLIVゴルフ 賞金ランキングを振り返る
2024年のLIVゴルフシーズンでも多額の賞金が動き、年間チャンピオン決定戦でジョン・ラーム選手が優勝して賞金ランキング首位となりました。この年の最終戦では優勝ボーナス1800万ドルが与えられ、ラーム選手はこれに加えて大会優勝賞金も獲得し、合計2200万ドル(約26億円)もの賞金を獲得しました。
ホアキン・ニーマン選手やセルジオ・ガルシア選手も上位に食い込み、特にニーマン選手は複数回の大会優勝で高額賞金を積み上げました。2024年シーズンのトップ陣はラーム選手の2200万ドルに次いで、ニーマン選手やガルシア選手が獲得額を伸ばしています。これらの数値は2025年と比べると低く見えますが、LIV創成期の高額設定がすでに影響を与えていました。
2024年シーズンのハイライト
2024年のLIVゴルフは創設2年目ということもあり、新旧の実力者が混在したシーズンとなりました。大会形式や賞金配分は2025年と同様で、54ホールストロークプレーでカットはありません。シーズンスケジュールは2025年とほぼ同じで、年間10~12大会前後が実施されました。
年間を通じて安定した成績を収めたのがジョン・ラーム選手で、彼はシーズンチャンピオンシップ(最終戦)で優勝し、年間チャンピオンに輝きました。当該大会での優勝賞金1800万ドル(約20億円)の大きな獲得が効いて、最終的に約2200万ドルを獲得しました。
トップ獲得選手と賞金獲得額
2024年賞金ランキング上位では、ラーム選手に続きホアキン・ニーマン選手が高額賞金を獲得しています。ニーマン選手はSeason Championshipでの2位賞金800万ドルと複数の大会での優賞金を合わせて、1000万ドル超(約11億円)を獲得しました。またセルジオ・ガルシア選手も好調で、年間で総獲得額800万ドル前後と報じられています。
いずれも2025年の獲得額よりは低いとはいえ、2024年当時としては桁違いの高額賞金です。これによりLIVゴルフはプロゴルフ界にセンセーションを巻き起こし、PGAツアーの賞金額を超える規模として注目されました。
2024年から2025年への注目すべき変化
2024年シーズンと2025年シーズンを比較すると、総賞金額や選手獲得額がさらに増加している点が目立ちます。特に2025年ではジョン・ラーム選手がさらに高額を稼ぎ、シーズンチャンピオンボーナスの金額も同水準ながらもより上位選手に集中しました。一方で、2024年ではほぼ独走であったニーマン選手も2025年にはラームとの激しい競走を繰り広げる形となり、両者の獲得額が急増しました。
LIVゴルフ 賞金ランキングの仕組み
LIVゴルフの賞金ランキングは、シーズン中に獲得した賞金総額で決定されます。オープン形式のPGAツアーで用いられるポイントランキングとは異なり、純粋に獲得賞金額を競うため、試合で高額を勝ち取るほどランキングが上昇します。この仕組みにより、1つの大会で大金を得た選手が一気にランキング上位に躍り出る可能性があります。
各大会では個人競技とチーム競技が併存しており、個人賞金とチーム賞金が同時に動きます。個人競技では大会ごとに上位選手に賞金が分配され、最下位の選手も一定額の賞金を受け取れます。実際、LIVゴルフでは1位で約5億5200万円(約50万ドル)、最下位でも約1656万円(約1.5万ドル)が得られる設定になっています。
個人戦とチーム戦の賞金配分
個人戦の賞金配分はLIV専用の独自表が用意されており、1位から48位までの差を均等分配する形です。1大会の個人戦総額約20億円から、優勝賞金約5億5200万円、2位約2億9325万円、3位約2億700万円と設定されています。チーム戦では上位3チームに1人あたり約1億350万円(優勝チーム)、約5175万円、約1725万円が配分され、チームに所属する選手の賞金が算出されます。チーム戦の賞金も獲得額に含まれますが、各選手の賞金ランキングへの影響はあくまで個人戦とボーナス部分が大きい傾向です。
このようにLIVゴルフでは一つの大会で多くの選手が高収入を得られるため、ランキングが大幅に動くチャンスが多く設けられています。その分、シーズンを通じて安定的に好成績を残した選手が有利になります。
シーズンボーナス制度の概要
LIVゴルフには年間チャンピオンを決めるために大口のボーナスが用意されています。前述のように最終戦の上位3人には大会賞金とは別に特大ボーナスが与えられます。また、2022年から導入されたシーズン終了後のボーナス賞金(総額3000万ドル)も存在しました。初年度は年間ポイント(出場試合数など)でランキングが決まり、1位が24億8400万円(約24.8Mドル)、2位が11億400万円(約11.04M)、3位が5億5200万円(約5.52M)という巨額が分配されました。
ただし、2025年シーズン以降は実質的に最終戦での大ボーナスが年間王者を決める役割を果たしており、以前ほど総合ボーナスの色合いは強調されていません。それでもLIVゴルフ全体で動く賞金規模は他ツアーと比較して桁違いに大きいのが特徴です。
賞金ランキング方式とPGAツアーの違い
PGAツアーでは主要な賞金ランキング(マネーリスト)とは別に、FedExカップポイントによるシーズンチャンピオン制が存在しますが、LIVゴルフでは獲得賞金額そのものがランキングです。下記のような点が両者の主な違いです。
- 報酬の分配: LIVゴルフは1大会ごとの賞金総額が圧倒的に大きく、上位だけでなく全選手に賞金を均等に分配します。PGAツアーは総額が限定的で、カット制度もあるため上位選手への偏りが強いです。
- ランキング方式: LIVは純粋に賞金額順で並び、獲得額が大きいほどランキング上位になります。PGAはポイント制で年間チャンピオンを決めるため、試合数や出場ポイント、勝利の重みなど複合的な要素が絡みます。
- イベント構成: LIV大会は全54ホール・カットなしでチーム戦も組み込まれており、シーズン数は12~13大会とコンパクトです。PGAは通常72ホール・カットありで、一部大会(メジャーやWGC)で構成され、年間30試合以上行われる場合もあります。
注目ゴルファーの賞金獲得状況
LIVゴルフでは世界的なスター選手が次々と参戦し、高額賞金を手にしています。特にジョン・ラーム選手とホアキン・ニーマン選手の争いが注目されました。ラーム選手は2025年シーズンを通して安定したプレーを見せ、最終戦で優勝して勝ち取った1800万ドルが決め手となり首位に輝きました。
ニーマン選手は2025年に5大会で優勝し、通常大会で累計約2220万ドルを獲得。最終戦でも2位となり800万ドルを加え、最終的に約3020万ドルと大きな額になりました。この二人のほか、ブライソン・デシャンボー選手、テイラー・グーチ選手、セルヒオ・ガルシア選手などが上位に名を連ね、1年で数千万ドルを稼いでいます。
また、過去にはアンソニー・キム選手やミト・ペレイラ選手、ヘンリック・ステンソン選手もLIV参戦時に高額賞金を獲得しました。特筆すべきは、鈴木愛プロの妻である瀧本裕子選手やその他日本人選手のLIV参戦は現時点ではなく、今後も参加者が増えるか注目されます。
ジョン・ラームとホアキン・ニーマン
2024年の年間チャンピオンに続き、2025年にもトップ争いの中心となったのがラーム選手とニーマン選手です。ラーム選手は2023年12月にLIVゴルフと巨額契約を結んで参戦し、その契約金額も注目されました。LIVゴルフではその契約金に加えて毎大会の賞金が支払われるため、実際の手取りはさらに膨れ上がります。
2025年シーズンの獲得賞金では、シーズンチャンピオンに輝いたラーム選手が約3160万ドルでトップ、ニーマン選手が約3020万ドルで僅差の2位に続きました。二人の獲得額は1位と2位が60万ドル程度の差しかなく、これは最終戦で分け合ったボーナス分の差と考えられます。
その他上位選手の動向
ブライソン・デシャンボー選手は2025年に1大会優勝し、シーズンボーナスとして400万ドルを獲得したため、総額約1430万ドルで3位につけました。テイラー・グーチ選手やパトリック・リード選手も安定した成績でトップ10入りしています。セルヒオ・ガルシア選手は2025年に3大会優勝し、資金獲得ランキングでも上位に名を連ね、レキシー・トンプソンなど他の注目選手も相応の賞金額を稼ぎました。
これら注目選手の賞金獲得額を見ると、LIVゴルフの賞金規模がいかに大きいかが理解できます。一般的なPGAツアーの賞金王が年間で数千万ドルに届かないことが多いのに対し、LIVでは数千万ドル〜数億円規模で獲得する選手が複数いるのです。
今後の展望:賞金額の増減とランキングへの影響
LIVゴルフは設立当初から賞金総額の大きさで注目を浴びており、今後もさらなる成長が見込まれています。特に2026年以降は大会賞金の増加計画が報じられています。周囲のトーナメントや他ツアーとの競争環境も変化中であり、LIVの賞金ランキングにも影響を与えそうです。
今後の主な変化として、2026年から各大会の総賞金が現状の25億円規模から3000万ドル(約40億円)に引き上げられる計画があります(個人戦2000万ドル、チーム戦1000万ドル)。これにより、LIVゴルフの大会1つで稼げる金額がさらに膨れ上がり、賞金ランキングへの影響力も強まります。
また、LIVゴルフはチーム運営方式にも改良を加えており、キャプテンシーや選手勧誘の仕組みも進化すると見られています。財政面では豊富な資金力を背景に、ツアーの安定継続と大会拡大を進める計画です。
まとめ
LIVゴルフの賞金ランキングは、シーズン中の獲得賞金をすべて合算して決定されます。2025年シーズンでは、ジョン・ラーム選手が巨額のボーナス獲得によってランキング首位となりました。注目選手は非常に高額な賞金を稼ぎ、一年で数十億円を手にしています。
また、LIVゴルフは今後さらに賞金額を引き上げ、世界のゴルフツアーとの競争力を強化する計画です。その動向が賞金ランキングにも大きく影響することは間違いありません。引き続き最新情報に注目し、ランキング上位に名を連ねる選手たちの活躍を楽しみにしましょう。