女子プロゴルファーの山路晶選手は、国内ツアーで活躍する黄金世代の若手です。2021年には1ラウンドで2度のホールインワンを達成し、ギネス世界記録に認定される快挙を成し遂げました。
この話題性に加え、山路晶選手の家族にも注目が集まっています。彼女はスポーツ一家に育ち、兄や父とともにゴルフ環境を通して成長してきました。
本記事では山路晶選手のプロフィールや経歴、兄弟との関係と最新情報を詳しく解説します。
目次
山路晶の兄はどんな人?家族とゴルフのつながり
山路晶選手はスポーツ一家に育ち、上に2人の兄がいます。父の哲生さんは東北福祉大学の硬式野球部総監督を務めており、幼少期から兄たちの影響でゴルフに親しんできました。兄弟でゴルフを切磋琢磨しながら学んだ家庭環境が、彼女のゴルフ人生に大きく影響しています。
山路晶を支える家族構成
山路晶選手を取り巻く家族構成は、以下の通りです:
- 父:山路哲生(やまじ てつお) – 東北福祉大学硬式野球部監督。元社会人野球選手
- 兄:山路幹(やまじ みき) – 山路晶選手の次兄。10歳からゴルフを始め、2022年にPGAプロテスト合格のプロゴルファー
- 長兄:山路陸(やまじ りく) – 山路晶選手の長兄。ゴルフを始めた経験がある
山路家では父親の哲生さんを中心に、兄弟全員がスポーツに深く関わっています。兄たちは小さい頃からゴルフに取り組み、山路晶選手もその姿を間近で見て育ちました。家族全員が互いに助け合いながら成長する環境が、山路晶選手の強さにつながっているといえます。
兄・山路幹のプロフィール
山路晶選手のすぐ上の兄・山路幹さんもプロゴルファーです。幹さんは山路晶選手より2学年上で、10歳からゴルフを始めました。2人とも中嶋常幸プロ主宰の「ヒルズゴルフ・トミーアカデミー」に通い、高校時代にはゴルフ部キャプテンとして全国高等学校ゴルフ選手権団体優勝を果たしています。幹さんは2022年にプロテストに合格し、現在は男子ツアーを目指すプロゴルファーとしてプレーしています。兄妹で切磋琢磨してきた関係が、山路兄妹の大きな強みとなっています。
山路晶のプロフィール・経歴

山路晶選手は宮城県仙台市出身で、1998年9月10日生まれ(2025年5月現在26歳)です。東北高等学校出身で、身長166cm、血液型B型。ジュニア時代から各種大会で頭角を現し、中学2年生の時には名門ゴルフアカデミーに入門しました。幼少期は水泳やテニスなど他のスポーツにも挑戦していましたが、持ち前の運動能力を生かしてゴルフに専念し、高校卒業後にプロを目指しました。
プロ転向までの道のり
高校卒業後、山路晶選手は宍戸ヒルズカントリークラブの研修生となりました。すぐにプロテストに合格せず苦労しましたが、2019年のプロテストで2位タイとなり見事合格、その年にプロゴルファーとなりました。20歳から本格的にツアーに参戦し、ステップアップツアーでも活躍。特に2021年シーズンは飛躍の年となり、レギュラーツアーで初シード権を獲得するなど存在感を示しました。
所属とスポンサー
プロ転向後、山路晶選手は森六ホールディングスグループに所属しており、企業からサポートを受けています。森六グループは創業360年以上の老舗企業で、山路選手の地元である宮城県出身という縁もあり、熱心に応援体制を整えています。所属契約により練習環境も充実し、シード権獲得や飛距離アップに向けてバックアップを受けています。
山路晶のプレースタイルと強み

山路晶選手のプレースタイルの特徴は、なんといっても圧倒的な飛距離と攻めのゴルフです。平均飛距離は国内女子ツアーでも上位に入る250ヤード前後を誇り、身長以上のパワーでフェアウェイを飛ばします。彼女自身はインパクトで下腹部をしっかり意識するスイングを心がけており、体幹をうまく使ったショットが飛距離につながっています。こうした飛距離を生かしつつ、アプローチやパット練習にも熱心で、スコアメイクに必要な技術を磨き続けています。
攻めのショットでピンを狙う
ラウンドでは、常にグリーンのピンを積極的に狙う攻めの姿勢が光ります。周囲からは「必ずピンを狙う」と評され、実際に見える範囲で果敢にピンをとらえにいくショットが多いです。このスタイルが、プロツアーでのホールインワン2回達成の一因ともなりました。一方で、ショートゲームにも課題を感じており、近年はアプローチやパターの精度向上にも取り組んでいます。攻めつつ、それを支える技術を高める努力を続けています。
メンタルの強さとチャレンジ精神
山路晶選手はチャレンジ精神旺盛なところも大きな強みです。どんな状況でも前向きにプレーし、失敗しても切り替えは早いです。こうしたメンタルは、同じ世代のライバルたちにも共通する特徴で、試合での逆境にも負けない強さにつながっています。今後は試合経験を積むことでさらに自信を深め、国内外ともに注目されるプレーヤーへ成長していくことが期待されています。
山路晶の主な戦績・ギネス記録
プロ転向後まもない山路晶選手は、ステップアップツアーなどでトップ10入りを果たし着実に成績を残しました。2021年5月のリゾートトラストレディスでは第2日目に3番ホール(150ヤード)と7番ホール(175ヤード)でホールインワンを達成し、同年11月にこの「1ラウンドで2度のホールインワン」がギネス世界記録に認定されるという快挙を成し遂げます。この日は予選落ちとなったものの、山路選手の名前は全国区となりました。
ギネス世界記録の内容
山路晶選手のホールインワン2回達成は、プロ大会で初の記録でした。ベテラン選手でも成し得なかったことを、彼女は若さと積極性で実現しました。インタビューでは「いつもピン狙いなので、偶然入りました」と語っており、常に目標に向かう姿勢が結果につながったといえます。この記録は日本国内の女子ツアー初の快挙であり、世界的にも話題となりました。
国内ツアーでの実績
2022年シーズンには女子ツアーで初シード権を獲得し、安定して試合に出場しました。ステップアップツアーの2020年大会では竹内佳林選手とのプレーオフの末に準優勝するなど、着実に実力を示しています。2023年にはやや調子を落としましたが、それでも通算7回のトップ10入りを果たし、黄金世代の中堅どころとして存在感を放ちました。ツアー優勝はまだありませんが、着実に成長曲線を描いています。
黄金世代での立ち位置
山路晶選手は渋野日向子、勝みなみ、小祝さくららの“黄金世代”と同い年です。同期の活躍が目覚ましい中で、彼女も自己研鑽を続けています。特に同世代の選手たちは海外挑戦やメジャー制覇の夢を語る中で、山路選手も米女子ツアー参戦を視野に入れるなど負けず劣らず世界を目指しています。同ライバルたちと共に、山路選手の今後の飛躍にも期待が寄せられています。
最新シーズンの山路晶・今後の展望

2024年以降も山路晶選手は国内ツアーで経験を積み、さらなる飛躍を目指しています。2023年シーズンは思うような成績を残せず試練の年となりましたが、その分フィジカルトレーニングやスイング改造に取り組んでいます。飽くなき向上心で努力を続けており、再び競技力を高めてツアー復帰を目指しています。
2024-2025シーズンの目標と課題
山路選手は2024-2025年シーズンに向け、ドライバーの方向性安定やアプローチの精度向上を重点課題としています。飛距離は十分にあるため、コントロール面を磨けばさらに上位進出が狙えると考えています。また、黄金世代のライバルたちが海外も視野に入れている中で、国内ツアーでも存在感を再び示していくことが目標です。困難を乗り越えて復活する姿に、多くのファンが期待を寄せています。
海外挑戦への展望
山路晶選手は以前から「将来的に米女子ツアーでも戦いたい」と語っています。体力や飛距離に自信を持っており、世界を舞台にどこまで通用するかに挑戦意欲を燃やしています。ジュニア時代に米国遠征の経験もあるため、言語の壁よりプレーに集中できるタイプです。近年、日本人選手の海外挑戦が増える中、山路選手もまずは国内実績を積みながら、海外進出のチャンスをうかがっているようです。
まとめ
女子プロゴルファー・山路晶選手について、兄弟や家族、プロフィール、最新情報まで幅広く紹介しました。スポーツ一家で育った山路選手は、兄・山路幹さんと共にゴルフを学びながら成長してきました。また、1ラウンドで2度のホールインワン達成をはじめとする数々の記録を持ち、ドライバーの飛距離や積極的なプレースタイルで注目を集めています。2025年以降もさらなる飛躍が期待される山路晶選手の活躍から目が離せません。国内外の舞台で新たな記録樹立に挑む姿を、引き続き応援しましょう。