キャメロンスミスのパター徹底解剖2025：愛用009Mのすべて

キャメロンスミスは2022年の全英オープン優勝など数々の実績を誇るプロゴルファー。その驚異的なパッティング技術を支えるのが、彼が愛用するパターです。
最新2025年の情報を踏まえ、キャメロンスミスのパター選びのこだわりや使用モデルの特徴、さらにはパッティング技術との関係性などを詳しく解説します。
これを読めば、キャメロンスミス愛用パターの魅力と秘密が分かります。

キャメロンスミスのパター選びのこだわり

キャメロンスミスがこだわるのは、ブレード形状と「スラントネック」です。
彼は以前からマレット型よりブレード型を好む選手で、自身のパッティングには伝統的なブレード形状が最適と考えています。
さらに、ネックが斜めになる「スラントネック」を絶対条件とし、試打するパターは必ずこの形状にするようメーカーに求めています。
このこだわりにより、スミスはより操作性の高いパターを手に入れ、パッティングの精度を高めています。

スラントネックのブレード型パター

スミスが使用するパターは、いずれもスラントネックのブレード型モデルです。
一般的なパターはフェースバランスでネックが真っ直ぐ垂直のものが多いのに対し、スラントネック型はネックの角度がついており、打感や操作感が変わります。
スミスは過去に様々なパターを試しましたが、ブレード形状でスラントネックのものを好み、「必ずスラントネックにしてほしい」とメーカーに要望しています。
このように自分のストロークに合うネック形状を追求する姿勢が、彼のこだわりです。

トップブレードのドット配置と刻印

キャメロンスミスはアライメントマークにも独特のこだわりがあります。
彼の使用するパターには、通常のセンターラインではなくトップブレードに複数のドットが刻印されています。
スミス自身は「センターラインでは集中しにくいが、ドット配置のほうがパターを感じやすい」と語っており、ヘッド背面の刻印やカラーリングも含めて好みのデザインになっています。
これにより、一般的なパターとは異なる視覚的な合わせ方でパッティングに集中できるようになっています。

打感・フィーリング重視の設計

何よりもスミスは打感とフィーリングを重視します。
彼は自身のパターについて「握った感触が最高で、ボールが真ん中から良い感じで転がっていく」と評価しています。
良い打感により自信を持って長いパットにも臨めることが重要だと考えており、パター選びではフィーリングの良さを最優先しています。
かすかなタッチの違いでも無視せず、自分の感覚に合うクラブを選ぶことで、安定したパッティングを実現しています。

キャメロンスミス愛用スコッティキャメロン009Mパターの特徴

キャメロンスミスが現在使用しているパターは、スコッティキャメロン009Mプロトタイプです。
このヘッドは伝統的なアンサー型のデザインで、ソールに「009M」と刻印されています。数字の「009」はサンディエゴ・キャメロンスタジオの郵便番号に由来し、「M」は「マスターフル（熟練）」を示しています。
市販モデルで近いのはニューポートシリーズですが、009Mはスラントネックやブラック仕上げなど独自のカスタム要素を持つ点が特徴です。
スミスはこのモデルを2021年に導入し、それ以来一貫して使用しています。その完成度の高さから他のプロも注目するパターとなっています。

さらに、スミスは長年タイトリストブランドの契約選手であり、打球とパットの両方で一貫性を求めています。
彼はスコッティキャメロンブランドのPro V1xボールを愛用し、アイアンはカスタムブラック仕上げのT100を使用しています。
こうしてクラブとボールを統一することで、フィーリングの一貫性が保たれ、パターの感触との相性も高まっています。

009Mプロトタイプの概要

009Mプロトタイプはツアー専用の特別モデルで、精密に仕上げられたブレード型パターです。
アンサー型としては使いやすい形状でありつつ、ツアープロの要求に応えた特別なミルド加工やウェイト配分が施されています。
このモデルは一般販売されないため希少価値が高く、まさにキャメロンスミス専用ともいえる一品です。

独特のヘッド形状とカスタム要素

009Mはヒール寄りが重いトウ＆ヒールバランス（ヒールヘビー）のヘッド形状で、ネックはスラントタイプです。
ヒール側に重心が寄っているため、打球中にフェースが左を向きやすく、ブレードらしい操作感を損なわずに直線的な転がりを生み出します。
さらに、ヘッド全体がダブルミルドされ表面が滑らかになっており、ソフトな打感が実現されています。
カラーはマット仕上げのブラックで統一され、見た目のクールさと機能性を高めています。

009Mとニューポートシリーズの違い

市販モデルであるニューポートシリーズと009Mの違いをまとめると次の通りです。

このように009Mはネック角や重心配分がカスタムされており、ニューポートはより直進性を重視しています。自分の好みに合わせて、片方の特徴を強く持つモデルが選択できます。

キャメロンスミスのパッティング技術とパターの役割

キャメロンスミスはツアー屈指のパッティング名手として知られています。
彼の強みは安定したストロークと冷静なメンタリティにあり、このパターがその武器を引き出しています。
特にショートパットでの正確性が非常に高く、難しい場面でも自信を持ってパットできます。
さらに、彼はグリーン周りからパターでアプローチをするなど常識にとらわれない戦術も特徴的です。

公式なスタッツでもスミスのパッティングは突出しており、直近シーズンではストロークゲインド（推定1打あたりの貢献度）で上位に入っています。
これは、感触の良い009Mパターと長年培った技術で確実にスコアメイクしている証拠です。

構えとストロークのポイント

スミスのアドレスは非常にシンプルです。
ボールの位置はやや左寄りに置き、スタンスはわずかにオープン気味に構えています。
ストロークは両肩を中心にした大きな振り子運動で、手首の力を使わない安定した打ち方です。
フェースをスクエアにセットし、ストローク中にフェースが大きく開閉しないよう心掛けているのが特徴です。
これにより一貫した軌道でボールを転がし、高い精度を実現しています。

プレッシャーに強いパット

重要なパットでも動じないメンタルは、スミスの大きな強みです。
ツアーの最終日やプレッシャーのかかる場面でも彼は常に冷静にラインを読み、集中力を切らしません。
その自信の裏には、練習で磨いた卓越したストロークと、信頼できるパターの存在があります。
彼のストロークは一貫性が高く、どんな場面でも自分の感覚を信じてショットできます。

近距離パットとパター活用

スミスは近距離パットにも非常に強い選手です。
例えば全英オープンでは、グリーン周辺からパターで寄せるプレーも見られました。
これは、距離感の再現性とパターの転がりが非常に優れていることの証明と言えます。
このように、標準的なパット以外でもパターを活用し、さまざまな場面で安定した結果を出しています。

キャメロンスミス愛用パター購入ガイド：同機種を手に入れる方法

キャメロンスミスが使う009Mプロトタイプパターは市販されておらず、入手は容易ではありません。
しかし、類似モデルや中古品を探すことで彼のようなクラブを手に入れる方法もあります。
以下に、同様のパターを入手するためのポイントを挙げます。

プロトタイプ009Mの入手事情

009Mはツアープロ専用のプロトタイプモデルであり、一般販売されていないため新品で購入することはほぼ不可能です。
製造数が極めて少なく、主に専門業者のカスタムオーダーやツアー関係者向けに配布されます。
そのため、オークションや中古クラブ店で稀に見つかることがありますが、真贋や状態には細心の注意が必要です。

市販モデルとの仕様比較

009Mと完全に同じ仕様を求める場合は困難ですが、市販モデルで似た特性を持つパターを選ぶことができます。
例えばスコッティキャメロンのニューポート2やニューポートRは回答型で操作性が高く、ブレード好きな方に向いています。
ネック形状は違いますが、ヒール寄りのニューポートブラックなど、同じようなバランス感のモデルを試打してみるとよいでしょう。

購入時のポイントとおすすめ情報

パター選びで覚えておくべきポイントは次の通りです。

• ツアーモデルは希少価値が高く、新品での入手は極めて難しい点。
• 中古クラブ専門店やネットオークションで稀少パターを探す方法がある点。
• 市販モデルで似た特性があるものを実際に試打して、感触の合うモデルを選ぶ点。

まとめ

キャメロンスミスはブレード型スコッティキャメロン009Mプロトタイプパターを愛用し、その独特なヘッド形状やトップブレードのドット配置などによりツアートップレベルのパッティングを実現しています。
彼のパッティング技術や選び方を参考にすることで、自分に合ったパター選びのヒントが得られるでしょう。
プロトタイプの入手は難しいものの、近い市販モデルを試しつつ彼のこだわりポイントを意識してクラブを選べば、キャメロンスミス流の快適なパッティングに近づけるはずです。