北海道札幌市出身の政田夢乃選手は、2023年にプロ転向し、国内女子ツアーで注目の若手となっています。
身長154cmと小柄ながらパワフルなショットで話題を集め、そのクラブセッティングにも関心が寄せられています。
この記事では、政田夢乃選手の2025年最新クラブセッティングをドライバーやアイアンなどパートごとに詳しく紹介します。
クラブ選びのこだわりポイントや彼女ならではの使い方にも迫り、ギアに興味があるゴルファー必見の内容です。
目次
政田夢乃プロのクラブセッティング概要
政田夢乃選手は2000年生まれ、北海道札幌市出身のプロゴルファーです。2014年中学選手権と2017年高校選手権で優勝するなど、アマチュア時代から実績を残しました。2023年末にプロテスト合格後はキャロウェイゴルフと契約しプロツアーへ進出。プロ1年目の2024年は5度のトップ10入りを記録し、2025年も好調を維持しています。
身長154cmながら1W平均飛距離232ヤードと飛ばしにも定評があり、その飛距離性能も注目されています。
プロフィールと競技成績
政田選手は小学校3年生からゴルフを始め、中学・高校の団体戦でも優秀な成績を収めるなどジュニアの頃から頭角を現しました。2024年富士フイルム・スタジオアリス女子オープンでは、最終日に首位からのプレーで最終18番ホールでダブルボギーとして初優勝を逃し話題に。2025年7月には北海道のローンマウンドCCで行われた女子ツアー大会で、6バーディー1ボギーの67をマークし首位と1打差の4位タイに入り、地元での初優勝が期待されています。ルーキーイヤーから安定して上位フィニッシュを重ねる実力派です。
公式情報によれば、1W平均飛距離は約232ヤードと身長以上の飛距離を誇り、飛ばし屋の一面も持ち合わせています。
所属契約と使用クラブの概要
政田選手はキャロウェイゴルフの契約プロで、使用クラブもすべてキャロウェイ製で統一されています。公式情報によると、ドライバーとフェアウェイウッドには「PARADYM Ai SMOKE」、ユーティリティには「MAVRIK MAX」、アイアンには「X FORGED」、ウェッジには「JAWS FORGED」を使用。パターはオデッセイ(キャロウェイ傘下)の「Ai-ONE Jailbird Mini DB」、ボールは「Chrome Tour X」を愛用しています(2025年現在)。以下ではこれらのクラブを詳しく解説します。
ドライバー&フェアウェイウッドのセッティング

政田選手はドライバーとフェアウェイウッドにいずれも「PARADYM Ai SMOKE」シリーズを採用しています。いずれも浅重心設計で、低スピンかつ直進性が高い弾道を生み出す性能が特徴です。これによりティーショットで飛距離を稼ぎ、中盤以降のショットに余裕を持たせる戦略が可能になります。ここではそれぞれのクラブの構成を見ていきましょう。
ドライバー
1W(ドライバー)にはロフト10.5度のキャロウェイ「PARADYM Ai SMOKE」を装着しています。このモデルは小型ながら低スピンの強弾道を実現する設計です。政田選手は硬めのシャフトを使い、球のつかまりやすさを抑えることで左へのミスを防いでいます。
このドライバーは直進性が高く、飛距離性能に優れたヘッドを備えるため、ティーショットで安定して飛距離を稼ぎやすい構成です。
フェアウェイウッド
フェアウェイウッドは3W(15度)と5W(18度)の2本を携帯しています。どちらも「PARADYM Ai SMOKE」シリーズで、ドライバー同様に浅重心ながらボールが上がりやすい設計が特徴。ドライバーで抑えた弾道を、状況に合わせて使い分けています。
この組み合わせにより、ティーショットで大きく飛ばし、中距離以降のセカンドショットに余裕を持たせる戦略が可能になります。
ユーティリティ&アイアンのセッティング

ユーティリティとアイアンもキャロウェイ製のクラブを採用。長いミドルホールでは4番から6番のユーティリティ、ショートホールやアイアンショットでは6番からPWのアイアンを使用しています。以下でそれぞれの特徴を紹介します。
ユーティリティ
4H(21度)、5H(24度)、6H(27度)の3本のユーティリティ(MAVRIK MAX)を使用しています。いずれも軽量ヘッドにやや深めの重心設計で、ボールが上がりやすくミスショットにも強いモデルです。政田選手は幅広い状況に対応するため、これらのユーティリティで中距離帯のショットをカバーしています。
アイアン
アイアンは6番~PWまでの5本を「X FORGED」アイアン(シャフトはN.S.PRO 850GH S)で構成。軟鉄鍛造でありながらセミグースネック形状でつかまりにくく、かつ剛性感があるモデルです。ヘッドがやや小型なので構えやすく、政田選手は左へのエラーを防ぐこの操作性の高さに信頼を置いています。
ボールがフェースに乗るような柔らかな打感と、意図した方向に真っ直ぐ飛ばしやすい性能で、コントロール性能を重視しています。
ウェッジ・パター・ボールのセッティング
アプローチウェッジは50度と58度の2本、パターはオデッセイ「Ai-ONE Jailbird Mini DB」、ボールはキャロウェイ「Chrome Tour X」を使用しています。以下ではこれらを順に見ていきます。
ウェッジ
ウェッジは50度と58度の「JAWS FORGED」を使用。軟鉄鍛造で打感が柔らかく、深い溝が入ったフェースでスピン性能が高めです。58度は特にハイバウンス設計でバンカーショットにも強く、不安定なライからでも正確にボールを止めることができます。
パター
パターはオデッセイ「Ai-ONE Jailbird Mini DB」を愛用。前方に広がるミニマレット型のマレットタイプで、ヘッド上面に白黒の縦ラインが刻まれています。この縦ラインで構えたときのアライメントがとりやすく、フェースには柔らかいインサートがあるためボールを正確に転がす感触が得られます。
ボール
ボールはキャロウェイ「Chrome Tour X」。プロ仕様のハイパフォーマンスモデルで、硬めの打感ながら飛距離とスピン性能を高いレベルで両立します。ヘッド全体でボールをしっかり捉えアイアンでも安定して飛ばせ、パターでも距離感が合わせやすいのが特徴です。
クラブ選びのこだわり

政田選手はクラブ選びにも明確なこだわりを持っています。左へのミスを嫌うスイングスタイルに合わせて、つかまりすぎないヘッドや硬めのシャフトを選択し、常に安定性や操作性を重視しています。以下では、その選択基準を詳しく見ていきます。
左へのミスを嫌うスイング
政田選手は「左へのミスが一番嫌い」と語っており、そのため全番手でドロー系のつかまりを抑えたセッティングを好みます。ドライバーもアイアンもあえて小型ヘッドで捕まりにくいモデルを選び、硬めのシャフトで弾道を抑えているため、真っ直ぐに近いストレート弾道を描きます。これにより左方向へのエラーを最小限に抑えています。
操作性重視のヘッド選択
フェースの捕まりが強いグースネック形状を避け、小型でややストレートな顔付きのヘッドを愛用します。X FORGEDアイアンはストレートな小振りヘッドで、フェースの向きを微調整しやすい特性があります。このようなヘッド選びでミートコントロールを高め、意図したラインにボールを送る操作性を重視しています。
打感とパターへのこだわり
クラブ全体で「打感の柔らかさ」を大切にしています。特に柔らかいフェースタッチを好み、硬い打感は敬遠する傾向です。オデッセイのAi-ONEパターはフェースに樹脂インサートがあり柔らかい打感なので、距離感が合わせやすくなります。またマレット型パターを好むのは、真っ白な縦ラインが構えやすく、アライメントを合わせやすいことも理由です。
まとめ
政田選手のクラブセッティングは全てキャロウェイ製で統一され、全番手に低スピン・直進性重視のモデルが採用されています。具体的にはドライバーにPARADYM Ai SMOKE(10.5°)、フェアウェイウッド3W/5Wにも同モデル、ユーティリティにMAVRIK MAX、アイアンはX FORGED(6番~PW)、ウェッジはJAWS FORGED(50°・58°)、パターはOdyssey Jailbird Mini、ボールはChrome Tour Xを使用。これらのクラブはいずれも左へのミスを抑えつつ飛距離を稼げる設計で、政田選手のスイング特性に最適化されています。
最新のクラブ構成を知ることで、彼女のプレースタイルへの理解が深まります。2025年以降もこれらのクラブを武器にさらなる飛躍が期待され、勝利に向けてどのように生かされるか楽しみです。