フットジョイは世界的に人気のゴルフグローブブランドで、快適なフィット感と高いグリップ性能が評価されています。ツアープロにも愛用者が多いフットジョイですが、モデルごとに特徴が大きく異なるため、最適な1枚選びは悩ましいものです。
本記事では2025年版として最新モデルを中心にフットジョイグローブを徹底比較します。各モデルの特徴や使用シーン別のおすすめポイントを解説し、初心者から上級者まで最適な1枚を見つけるお手伝いをします。
目次
フットジョイ グローブ 比較:2025年最新モデルと選び方
フットジョイが誇る最新グローブラインナップには、2023年に刷新されたStaSof(ステイソフ)やGTエクストリーム、同年秋発売のWeatherSof(ウェザーソフ)、そして2025年モデルのStaCool(ステイクール)など注目モデルが揃います。各モデルは素材や構造が異なり、選び方のポイントも様々です。
例えばStaSofは最高級の天然羊革を使用し、フィット感とグリップ力が非常に高い一方、合成皮革モデルのWeatherSofやGTエクストリームは耐久性が高く価格帯も手頃です。最新モデルの違いを理解し、用途に合わせて選ぶことが重要です。
最新モデルの特徴
StaSof(ステイソフ)はフットジョイの最上級レザーモデルです。最高級の天然羊革を採用し、柔らかい着け心地と抜群のグリップ力を実現します。2023年版では素材に独自の雨天対応加工を施し、濡れた状態でもしっかりとしたグリップを維持できます。非常に高いフィット感を持ち、軽量で快適な着用感が魅力ですが、天然皮革のため合成素材モデルと比べると摩耗しやすい点に注意が必要です。
GTエクストリームは合成皮革を中心に作られたアスレティックパフォーマンスモデルです。甲側にはシームレス接合技術「FJエクソスケルトン」を採用し、優れたフィット感と伸縮性を実現。掌側には耐久性を重視したデジタルレザー(FiberSof)を使用しており、摩耗に強く長持ちします。パワーゴルファーや練習頻度が高いユーザーに适しています。
WeatherSof(ウェザーソフ)は全天候対応グローブで、手のひら側に高性能合成皮革を使用し、雨や汗の多い状況でも滑りにくい設計です。2023年秋版ではグリップ性と柔らかさを両立させた素材に改良され、快適なフィット感が続きます。ナックル部分には通気性を高めるパワーネットメッシュを備え、暑い時期でも使用しやすいのも特徴です。StaSofほど高価ではなく、耐久性とコスパに優れた人気モデルです。
ナノロックツアーはナノフロント繊維を用いた合成皮革モデルで、特に雨や汗に強いグローブです。掌側の繊維構造により濡れても滑りにくくなっており、夏の暑い時期や雨天時にも安定したグリップが得られます。デザインはシンプルで丈夫なつくりのため、ミドルレンジ帯ながら耐久性が高い点も特徴です。
StaCool(ステイクール)は夏用に開発されたモデルで、2025年にEXモデルへと進化しました。甲側に接触冷感メッシュを大きく使用し、従来よりも冷却性能がアップ。掌側も通気孔のある合成皮革(Perforated FiberSof)で通気性を確保しています。手の甲や指のマチにも冷感素材を使い、真夏のラウンドでも快適にプレーできる設計です。
Spectrum(スペクトラム)は合成皮革とパワーネットメッシュを組み合わせたモデルで、通気性と伸縮性に優れています。豊富なカラーバリエーションが用意されており、デザイン性も重視したいゴルファーに人気です。価格はリーズナブルなエントリークラスながら、グリップ性能と耐久性を兼ね備えています。
選び方の基本ポイント
グローブを選ぶ際の重要なポイントは以下の通りです。
- 素材: 主に天然革と合成皮革があります。天然革(羊革)は柔らかくフィット感が高いですが、雨や汗には弱めです。合成皮革(FiberSofやエクソスケルトン採用モデルなど)は耐久性が高く、水や摩耗に強いため初心者や練習用に向いています。
- フィット感: 手にしっかりと馴染むかどうかは重要です。製品によって手首のベルクロやパターンが異なり、甲側の伸縮素材も違います。自身の手の形に合うモデルを選びましょう。上位モデルではフィット性向上技術が多用されています。
- グリップ力: コースや天候によって求められるグリップ性能が変わります。乾燥した晴天では柔らかな革が握りやすい一方、雨天や汗の多い状況ではナノフロント採用のモデルがおすすめです。
- 季節・用途: 暑い季節は通気性の高いステイクール、雨が予想される日はナノロックツアーやウェザーソフなど機能重視のグローブを選びます。冬季には厚手のモデルや保温性に配慮した素材も検討しましょう。
- 価格: 予算に合わせたモデル選択も大切です。高額モデルは最上級の性能を備える一方、エントリーモデルでも十分な機能を持つ製品があります。コストパフォーマンスと性能のバランスを考えて選びましょう。
モデル別比較:人気フットジョイグローブの特徴

代表的なフットジョイグローブとそれぞれの特徴を下表にまとめました。
| モデル名 | 素材 | 主な特徴 | 価格帯 |
|---|---|---|---|
| StaSof | 天然羊革 | 優れたフィット感とグリップ力。ツアーモデル。最高級感。 | 高額(約3-4千円) |
| GTエクストリーム | 合成皮革+天然革 | 高い耐久性とフィット性。FJエクソスケルトン採用。パワーゴルファー向け。 | 高額(約3千円) |
| WeatherSof | 合成皮革 | 全天候対応モデル。雨や汗でも滑りにくい。通気性も確保。 | 中価格(約2千円) |
| ナノロックツアー | 合成皮革 + ナノフロント繊維 | 雨・汗に強い高耐久モデル。濡れても抜群のグリップ力。 | 中価格(約2千円) |
| StaCool | 合成皮革+冷感メッシュ | 夏向けモデル。通気孔と冷感素材で涼しく快適。 | 中価格(約2千円) |
| Spectrum | 合成皮革 | 軽量で伸縮性が高い。豊富なカラー展開のエントリーモデル。 | 低価格(約1千円) |
StaSof(ステイソフ)
StaSofはフットジョイのフラグシップモデルで、最高品質の天然羊革を使用しています。非常に柔らかい肌触りで、ピタッと手に馴染む優れたフィット感が特徴です。2023年モデルでは濡れた状態でもグリップ力を高める独自処理が施されており、全天候に対応した性能を保持しています。一方で天然革ならではのしなやかさがある分、合成素材よりも摩耗しやすいため、頻繁に使うゴルファーは耐久性の点にも注意が必要です。
ツアープロや上級者に多く愛用されており、ショット時のフィーリングを重視するゴルファーに最適です。価格は最も高めですが、それに見合うクオリティを求める方には理想的な一枚と言えます。
GTエクストリーム(GTXtreme)
GTエクストリームは合成皮革をメインに設計されたアスレティックパフォーマンスグローブです。掌の部分には柔軟なFiberSof合成革を使用し、最も摩耗しやすいパーツには耐久性の高いデジタルレザー(シンセティック素材)を配置しています。甲側には「FJ Exoskeleton(エクソスケルトン)」と呼ばれるシームレス接合技術を採用し、手の動きに追従する優れたフィット感と通気性を実現しました。
非常に高い耐久性が特徴で、練習頻度が高いパワーゴルファーに適しています。高いグリップ力を保持しつつも加重が分散されるため、長時間の練習でも疲れにくい設計です。StaSof同様高価格帯に位置しますが、合成素材であるぶん摩耗に強く、長く使い込めるのが魅力です。
WeatherSof(ウェザーソフ)
WeatherSofは雨や汗に強い全天候型グローブです。掌側には天然革に迫るソフトさと耐久性を両立した合成皮革を使用し、手のひらにあたる部分は二重構造で摩耗に強い作りになっています。名前の通り天候を選ばず使用でき、初期モデルから定評のある滑りにくさは抜群です。甲側にはパワーネットメッシュを採用しており、通気性も考慮されています。
フィット感はややしっかりめですが、耐久性が高く長持ちするため、コストパフォーマンスも優秀です。価格はミドルレンジで、初心者から中級者まで幅広い層におすすめできる汎用性の高いモデルです。
ナノロックツアー
ナノロックツアーはFJ独自のナノフロント繊維を用いた合成皮革モデルで、特に雨天や汗の多い環境で抜群のパフォーマンスを発揮します。掌側の極細繊維が濡れても滑りにくく、逆にグリップ力を高める効果があるため、雨の日専用グローブとして信頼されています。耐久性も高く、イベントや練習で頻繁に使用しても長持ちするため、コスパ面でも優れています。
デザインはシンプルで、黒いFJロゴが映えるスタイリッシュな見た目です。手汗をかく夏場や雨天のラウンドで使用すれば、ほとんど滑りを感じず快適さが保てる一方、乾燥時よりもフィット感は硬めに感じる場合があります。
StaCool(ステイクール)
StaCoolは夏季向けに開発されたモデルで、特にStaCool EX(2025年モデル)では冷感機能が強化されています。掌側には通気孔加工を施した合成皮革を使用し、透湿性と軽量性を両立。甲側は接触冷感・吸汗速乾メッシュを大面積で採用し、真夏の過酷な環境でも着用感を快適に保ちます。UVカット機能付きで紫外線対策も万全です。
薄手で伸縮性が高く、通気性も抜群なので、猛暑の日でも汗で蒸れるストレスを軽減します。フィット感はさっぱり系で、滑り止めがしっかりしているため汗をかいても安心です。価格は中価格帯で、夏専用着用感重視のゴルファーにおすすめです。
Spectrum(スペクトラム)
Spectrumはカジュアルなデザインとフィット感を両立したエントリーモデルです。手の甲にパワーネットメッシュを配して通気性を高めており、掌側には柔らかいFiberSof合成皮革を使用しています。軽量で伸縮性も高いため、手の形に沿いやすく、初心者でも扱いやすい設計です。
特にカラー展開が豊富で、好みに合わせて選べる点が優れています。価格もリーズナブルで購入しやすく、予備用や練習用としてまとめ買いするプレーヤーも多いモデルです。
使用シーン別おすすめフットジョイグローブ比較

プレー環境や使用者のレベルに合わせて、おすすめのモデルをご紹介します。
初心者・ビギナー向け
初心者には耐久性が高くコストパフォーマンスに優れたモデルがおすすめです。たとえばWeatherSofやSpectrumはリーズナブルな価格帯ながら十分なグリップ力と耐久性を持ち、練習やラウンドでの使用に適しています。また、フィット感がややゆったりめで着脱が容易なモデルを選ぶと、初めてでも扱いやすくなります。3枚セットなどのパック売りも多く、予備を準備しやすい点もメリットです。
上級者・競技志向者向け
競技志向の上級者には、最高レベルのグリップ性能とフィット感を持つ高級モデルが理想です。代表的なのはStaSofで、プレーヤーの手にしっとり馴染む柔らかさと、パワーをしっかり伝えるグリップ力が魅力です。また、高い耐久性とフィット性を兼ね備えたGTエクストリームもおすすめです。いずれも価格は高めですが、その性能はプロ仕様。細かなショットコントロールを重視するゴルファーには最適な選択肢です。
雨天・冬場向け
雨天や冬場の寒い時期には、湿気や低温でも使用できる全天候型グローブが必要です。WeatherSofは水分をはじく設計で、雨の中でも安心して使用できます。また、ナノロックツアーはナノフロント繊維により濡れても滑りにくく、薄手ながら保温性も備えています。これらのモデルは、梅雨や寒冷地など、天候が変わりやすいラウンドに特に向いています。
夏場向け
夏場の暑い時期には、通気性と速乾性が重視されます。StaCoolシリーズは冷感メッシュと通気孔加工によって手を涼しく保ち、汗によるベタつき感を抑制します。また、Spectrumや薄手の合成皮革モデルも通気性が良く、軽装で快適にプレーできます。さらに、吸湿速乾素材を採用したモデルは汗をかいてもすぐ乾き、菌の繁殖を抑えて清潔さを保てるメリットがあります。
コスパ・価格帯で選ぶフットジョイグローブ比較
フットジョイグローブは価格帯も様々です。予算や使用頻度に応じたモデル選びの参考として、3つの価格帯に分けておすすめモデルを紹介します。
エントリーモデル(格安)
1枚あたり1,000円程度のエントリーモデルは、初心者や練習用として購入しやすい価格帯です。Spectrumはまさにこのクラスで、多彩なカラー展開があり選ぶ楽しみもあります。数枚セットで販売されるグローブもあり、こまめに交換したい方や予備を揃えたい方に適しています。ただし耐久性はそれほど高くないため、ハードなプレーには向きません。
ミッドレンジモデル
2,000円前後のミッドレンジモデルは、品質と価格のバランスが良く、多くのゴルファーに選ばれています。WeatherSofやナノロックツアー、StaCoolなどがこの価格帯に含まれ、耐久性やグリップ性能にも優れています。これらは1ラウンドをしっかりフォローできる性能を持ちつつ、価格は高級モデルより抑えめなのでコストパフォーマンスに優れています。
ハイエンド・プレミアムモデル
3,000円以上のハイエンドモデルは、フットジョイの最高性能を備えます。StaSofやGTエクストリームはこのクラスに位置し、特殊加工を施した革素材と最新技術が投入されています。耐久性やグリップ力はもちろん、手に吸い付くようなフィット感が追求されており、上級者やツアープレーヤーに愛用されています。頻繫に使用しても耐えうる作りですが、価格が高い点は購入前に留意しましょう。
メンテナンス・耐久性比較

グローブ選びは性能だけでなく、耐久性やお手入れ方法も重要です。フットジョイグローブの寿命と手入れのポイントを解説します。
耐久性・寿命の違い
天然革グローブ(StaSofなど)は着け心地が良い反面、雨や汗に弱く、使用頻度が高いと1年程度で買い替えが必要になることがあります。一方、合成皮革モデル(WeatherSof、ナノロックツアー、GTエクストリームなど)は非常に耐久性に優れており、頻繁に使用しても革製ほど摩耗しません。特にナノロックシリーズは摩耗耐性が抜群で、激しい使用にも長時間耐えるためコストパフォーマンスは高いです。
お手入れ方法と保管
使用後はグローブを裏返して風通しの良い日陰で乾燥させます。汗や汚れを軽く拭き取ることで素材の劣化を防げます。基本的に洗濯機の使用は避け、汚れがひどい場合はぬるま湯で手洗いし、型崩れに注意して平らな状態で干してください。天然革グローブは直射日光や高温を避けることで硬化を防げます。また、複数枚をローテーションして使うと1枚あたりの寿命が伸びるのでおすすめです。
まとめ
以上、フットジョイの代表的なゴルフグローブを比較しました。各モデルには一長一短がありますが、フィット感、グリップ力、耐久性、価格帯のバランスを考慮して選ぶことが大切です。最新モデルのStaSofやGTエクストリームは性能重視の上級者向けで、WeatherSofやナノロックツアーはオールラウンドに使えるコスパ重視モデルです。StaCoolは夏場の快適性を追求したモデル、Spectrumはカジュアルに楽しみたい方向けです。ご紹介した情報を参考に、あなたのプレースタイルや予算に合った最適なグローブを見つけてください。
適切なグローブ選びと日頃のお手入れで、次回のラウンドもより快適にプレーが楽しめるでしょう。