ALTA J CBシャフトは軽量ながら飛距離性能に優れ、カウンターバランス設計で安定感があると注目されています。
2025年モデル「BLUE」にはさらなる改良が加えられ、より打ちやすくなりました。
この記事ではALTA J CBシャフトの性能や使用感、メリット・デメリット、他シャフトとの比較などを詳しく解説し、最新の評価と口コミを紹介します。
目次
ALTA J CB シャフトの評価と特徴
ALTA J CBシャフトは三菱ケミカル製のカーボンシャフトで、PINGの純正シャフトとして採用されています。特徴的なのは「CB(カウンターバランス)設計」で、シャフトに重さを分散させて慣性モーメントを大きくすることで安定したスイングを支援します。軽量でありながら高強度素材を使っているため、ヘッドスピードを高めながら安定した弾道を実現できます。
また、ALTA J CBシャフトはフレックスや番手ごとの重量配分といったバリエーションが豊富です。シャフト自体の振動吸収性も高く、インパクト時の衝撃が抑えられる点も評価されています。さらに直進性に優れるため、曲がりにくい安定したショットが打ちやすいのも特徴です。
- 軽量設計で振り抜きやすく、ヘッドスピードを向上させる
- 複数フレックスや番手別フロー設計で、プレーヤーのスイングに最適化できる
- 振動吸収性が高く、インパクト時の衝撃が手に残りにくい
- 直進性に優れ、方向性のブレが少なく精度の高いショットが可能
- カウンターバランス設計で安定感が増し、ミスヒット時のバラツキを抑える
これらの特徴により、ALTA J CBシャフトは多くのゴルファーから高い評価を得ています。
使用時の注意点
ALTA J CBシャフトは高性能ですが、高価格帯に位置するためコストを重視するゴルファーには慎重な選択が必要です。一般的なスチールシャフトと比べて価格は高めなので、予算に合うか確認しましょう。
また、軽量で高弾道になりやすい設計なので、強風時には球が流されやすい点も注意が必要です。打ち出しが高い一方で、ピンポイントの低い弾道を求める場合には別途調整が必要です。
ALTA J CB シャフトの使用感と口コミ

高弾道で飛ばしやすい
ALTA J CBシャフトを使用すると、軽量設計の効果でヘッドスピードが上がりやすく、ボールに勢いがつきます。カウンターバランス設計のため、スチールシャフトよりも打ち出し角が高くキャリーが伸びやすい傾向があります。実際に多くのゴルファーからは「同じスイングスピードで飛距離が伸びた」と感じる声が聞かれています。
ただし、高い弾道になる分、風の影響を受けやすい点には注意が必要です。強風時には吹き上がり気味になるので、アドレスでフェースの向きを調整するなどの工夫が求められます。また、ショートゲームでは弾道が高く出るためラフからの打ち出しで飛びすぎることもあります。
安定した打感と操作性
ALTA J CBシャフトはしなり方が穏やかで、インパクト時の手ごたえがしっかりと伝わります。反発性能が高いため弾き感がありながらも、カウンターバランス設計によりヘッドのブレが少なく、安定した弾道が得られます。以前のBlackモデルでは手元と先端が硬めで中調子のフィーリングでしたが、BLUEモデルでは全体的に剛性バランスが見直されています。
振動吸収性も高く、打感は柔らかめに感じるゴルファーが多い印象です。PING契約プロの鈴木愛選手がBlackモデルを使用していることからも、プロレベルの安定感が得られることがうかがえます。
口コミでの評判
ネット上の口コミでは「飛距離が伸びた」「方向性が安定した」というポジティブな評価が多く見られます。特にミドルアイアンでキャリーが上がり、グリーンまで届くようになったという声があります。一方で「打感は硬め」という意見も見受けられ、フィールの好みは分かれるようです。
たとえば、あるゴルフショップのスタッフレビューでは「ALTA J CB装着クラブは直進性が高く、曲がりにくい」と評価されていました。ただし「ヘッドフェースが少し開いて見えるので構え方を工夫する必要がある」とも指摘されています。総じて口コミは高評価が多く、信頼できるシャフトと言えそうです。
ALTA J CB シャフトの性能と効果

ALTA J CBシャフトの具体的なスペックや性能について見ていきましょう。
キックポイントとトルク
ALTA J CBシャフトはキックポイントが中調子に設定され、シャフト全体がしなりと弾きをバランスよく発揮します。2025年モデルのBLUEシリーズでは、とくにトルク(ねじれ剛性)が抑えられているのが特徴です。トルクが低いことで手元が安定し、高速スイングでもシャフトの遅れが少なく効率良くヘッドを走らせることができます。
一方、従来のBlackシリーズ(アイアン用)はトルク値がやや高めで、しなりを強く感じられる設計です。下表は代表的なALTA J CBモデルの基本スペックを示しています。
| シャフトモデル | 重量(S) | トルク(°) | キックポイント |
|---|---|---|---|
| ALTA J CB Black(アイアン用) | 58g | 5.0 | 中 |
| ALTA J CB Blue(ハイブリッド用) | 65g | 2.3 | 中 |
| ALTA J CB Blue(フェアウェイウッド用) | 54g | 3.9 | 中 |
このようにBLUEシリーズは重量が重めでトルクが低めに設定され、ヘッドスピードの高いユーザーでも撓りすぎずに安定した弾道が得られます。Blackは比較的軽量でトルクが高い分、アイアン特有のしなりを活かして強い捕まりで高弾道を生み出します。
飛距離性能
ALTA J CBシャフトは軽量設計でヘッドスピードを向上させやすく、ボール初速が上がりやすい特性があります。カウンターバランス設計により手元に重量感が加わると、スイングのエネルギーが効率的にボールに伝わります。その結果、同じスイングでも飛距離が伸びたというユーザーの声が多く聞かれます。
実際、一部の計測では標準的なスチールシャフトよりもキャリーが数ヤード伸びたというデータもあります。ただし飛距離性能は個人差やクラブスペックにも左右されるため、参考値の一つとすると良いでしょう。最適な飛距離を得るには、自分のヘッドスピードに合ったフレックスを選ぶことが重要です。
ALTA J CB シャフトのメリットとデメリット
ALTA J CBシャフトのメリット・デメリットを具体的に見ていきましょう。
メリット
- 軽量でヘッドスピードが速くなりやすく、飛距離が伸びる
- カウンターバランス設計で慣性モーメントが大きく、方向性・安定性が向上する
- 複数フレックスや番手別に重量展開があり、フィッティングの幅が広い
- 高強度カーボン素材を使用しているため品質が高く、多くのプロにも選ばれている
これらにより、ALTA J CBシャフトは爽快な飛距離性能と安定性を兼ね備えています。
デメリット
- 価格は高めで、コストパフォーマンスがやや低い
- 軽量かつ高弾道設計のため、風の強い日は球筋が影響を受けやすい
- 高弾道・多スピンな特性で、低い弾道を求めるゴルファーには扱いづらい
- 最適な性能を引き出すには適切なフレックス選択やシャフトフィッティングが必要
以上の通り、ALTA J CBシャフトは性能を活かせるゴルファーにとっては大きな強みとなりますが、予算やゴルフスタイルによっては注意が必要です。
ALTA J CB シャフトはどんなゴルファーに向いているか

ALTA J CBシャフトが向いているゴルファーは以下の通りです。
ヘッドスピードの速いゴルファー
ヘッドスピードが速い上級者やパワーヒッターには特にお勧めです。高い慣性モーメントと低トルク設計により、素早いスイングでもヘッドが安定して動き、ミスヒットを抑制します。PING契約プロの鈴木愛選手がBlackモデルを使用していることからも、ロングアイアンでしっかりしなりつつ安定した高弾道を打ち出せる性能が伺えます。
ヘッドスピードが普通~やや遅めのゴルファー
一方、ヘッドスピードが一般的なレベルのゴルファーでもBLUEシリーズは扱いやすい設計です。特にBLUEモデルは軽量で捕まりが良いため、女性やシニアのようにやや遅めのスイングでも高弾道を出せます。遅めのユーザーはRフレックスを選び、シャフトのタイミングを合わせることで性能を引き出せます。極端に遅い方には硬く感じる場合があるため、試打して最適スペックを選ぶことが重要です。
ALTA J CB シャフトの価格とコストパフォーマンス
ここで価格やコストパフォーマンスを確認しましょう。
価格相場
ALTA J CBシャフトは単品での販売が稀で、主にPINGクラブに装着された状態で流通しています。日本の通販価格例では、PING G440アイアン3本セット(ALTA J CB BLUE装着)が約3万2千円前後、PING G430ハイブリッド1本(ALTA J CB BLACK装着)が約3万3千円前後(2025年時点)です。これらはヘッド代も含む価格なので、シャフト単体の実勢価格は不明ですが、一般的なシャフトより高めであると想定されます。
コストパフォーマンス
性能面では非常に優れていますが、価格が高いためコストパフォーマンスはあまり高いとは言えません。本格的に飛距離性能を求めるゴルファーにとっては投資に見合いますが、初心者や予算重視の方には負担が大きいでしょう。口コミでも「価格分の効果を感じられるか」が評価ポイントとなっており、購入前には試打で確認することをおすすめします。
まとめ
ALTA J CBシャフトはカウンターバランス設計などの高性能仕様を採用したPING純正シャフトで、高い飛距離性能と安定感が魅力です。実際の使用では多くのゴルファーが飛距離アップと方向性の安定を実感しており、高弾道が得られる分、風の影響やスピン量の多さには注意が必要です。
総合すると、ヘッドスピードに合ったスペックを選べば、ALTA J CBシャフトはスイングのポテンシャルを引き出してくれます。価格は高めですが、それに見合う性能を発揮すると言えるでしょう。導入する際は、メリット・デメリットを踏まえた上で自分に適したモデルを選び、フィッティングを通じて最適な組み合わせを見つけてください。